ソフトウェアテストを支えるプロセス

これらのプロセスは、テストの進捗を追跡するのに役立ちます。この章では次の項目を扱います。

  • 欠陥管理のライフサイクル
  • トレーサビリティマトリクス
  • ソフトウェアテストの見積もり手法
  • 構成管理
  • 変更管理

欠陥管理のライフサイクルとは何か

ソフトウェアは人が作ります。何百万行ものコードに一つも欠陥がないと期待するのは現実的ではありません。欠陥には次のような原因があります。

  1. 要件が明確に伝わっていない。
  2. 開発中にプログラミングの誤りが生じる。
  3. システムの設計が複雑である。
  4. 文書が不十分、または不完全である。
  5. ソフトウェア設計の変更を管理しにくい。

Defect Management Life CycleBug FoundConfirmed?YesNoNot ConfirmedNewAssign toDeveloperAssignedOwnershipChanged?YesNoResolvedQASatisfied?YesVerified?NoReopenNoYesClosed
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欠陥管理のライフサイクルとは何か

欠陥管理のライフサイクルは、発見から終了まで欠陥を追跡します。主な状態は次のとおりです。

  1. 新規は、新たに見つかった欠陥の状態です。
  2. オープンは、欠陥を確認中であることを示します。
  3. 重複は、同じ欠陥がすでに報告されていることを示します。
  4. 割り当て済みは、修正を担当する開発者が決まったことを示します。
  5. 再テスト済みは、修正後に、担当者が欠陥の解消を確認する段階です。
  6. 解消された欠陥はクローズします。修正で問題が解消されなかった場合は再オープンします。

トレーサビリティマトリクスとは何か

トレーサビリティマトリクスは、ビジネス要件、アプリケーション要件、セキュリティ要件を実装とテストに結びつけます。必要な作業がどこまで完了したかを把握できます。

作業の各部分のつながりを追跡できるため、複雑なプロジェクトで特に役立ちます。一方の値を行に、もう一方を列に並べた表を作ります。行と列に関係がある箇所に印を付けます。

例えば、左側に要件を並べ、上部にテストプロセスを並べます。完了したテストを要件と結びつけて、カバーされた要件の割合を計算します。

ソフトウェアテストの見積もり手法とは何か

見積もり手法はプロジェクトの分野によって異なり、初回から正確に見積もるのは困難です。それでも見積もりは、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)の重要な一部です。作業に必要な時間を予測できます。

時間のほか、工数や費用も見積もれます。過去の経験、前提、文書、評価済みのリスクを参考にします。見積もりは案件の入札に役立ち、テストの予算超過や完了遅れのリスクを減らします。

  1. デルファイ見積もりでは、独立した見積もりと意見の交換を通じてチームの合意を目指します。各自が匿名で進行役に見積もりを提出します。差が小さければチームで決定できます。差が大きければ進行役が結果をまとめて共有し、見積もりをやり直してもらいます。
  2. 作業分解構成では、大きなプロジェクトを小さな構成要素に分け、階層化します。各要素を見積もって、詳細な日程と費用を算出します。
  3. 三点見積もりでも、大きなプロジェクトを小さな作業に分けます。各作業について、条件が良い場合の楽観見積もり A、解決可能な問題を考慮した最も可能性の高い見積もり B、条件が悪い場合の悲観見積もり C を用意します。加重見積もりは (A + 4 × B + C) / 6 です。
  4. ファンクションポイント法では、ファンクションポイントの合計に、一ポイント当たりの見積もり工数を掛けて、総工数を算出します。見積もり前に各ポイントを複雑、中程度、単純に分類し、重みを付けます。
構成管理とは何か

構成管理はシステムの性能を一貫して保ちます。次の作業を含みます。

  • 各構成項目に固有の識別子を付ける。
  • 各項目を説明する文書をすべて特定する。
  • 関連する項目をまとめてベースラインを作る。
  • 改訂するたびに、構成項目とベースラインにラベルを付ける。

ソフトウェア開発は複雑で、次の問題がよく起こります。

  1. 開発者同士が互いの変更を上書きする。
  2. バージョン管理が不十分で、統合しにくくなる。
  3. コンパイラと開発ツールのバージョンに互換性がない。
  4. 現在のソフトウェアに適用するテストケースが分からない。

構成管理では、次の方法でこれらの問題に対処します。

  • バージョン管理では、テスト対象の各バージョンと対応する構成項目を記録します。
  • 構成識別では、システム、各改訂版、その構成要素を一意に識別します。
  • 状況の記録では、インシデント、変更要求、それぞれの現在の状態を文書化します。
  • 構成監査では、ソフトウェアの構成要素を明確に記録し、構成を識別しやすくします。

Configuration ManagementConfiguration ManagementIdentificationControlStatus AccountingAudits
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構成管理とは何か

変更管理とは何か

変更管理は、組織全体から個人まで、働き方がどう変わるかを扱います。次の作業を含みます。

  1. 変化に適応するには、良い変化を支える体系的な手順を整えます。景気後退や経済の停滞時には、安定した仕組みがプレッシャーや難しい状況への対応を助けます。
  2. 変化を管理するには、事業環境の変化に対応し、変更内容を監視し、システムの詳細を把握します。
  3. 良い変化を実行に移すことで、利益につなげます。

Change ManagementVisionDefineStrategyTransition fromPresent toDesired StatePresentStateDesiredStateServes as InputDesire for aBetter StateDesire for aBetter StatePositive BusinessOutcomes andImproved CustomerValueChange Process
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